火曜日, 5月 29, 2007

近所のおじさんによる教育(?)

ありがたい、のだけど、ちょっと引いてしまっている、ご近所のおじさんとのかかわりのお話。

ゴル吉は近所の広場のベンチや道端で、あるおじさんを見かけると走り寄って行きます。このおじさんは、ゴル吉にドイツ語を教えてくれたりするのです。

先週末もゴル吉が話しかけたら、英語で挨拶から始まり、どこに行くの? 何を買うの? 高いの? と、英語・日本語混じりの会話をしていました。

ゴル吉にとっては、親切な尊敬するご近所のいいおじさんです。私にも、「お母さん、どうしてこっちに来ないの?(挨拶しないの?)」と手招きして言うので、私もご挨拶。

すると、案の定、始まりました。地域の現行の自治管理グループに対する批判のお話が長々と。うかつに相槌は打てません。私まで同じ意見の仲間だということにされてしまいます。

実は私も何年か前に、地域の自治会の役員をやりました。この時に、このおじさんも役員だったのです。大変でした。

どこやらの研究所か何かでのお仕事をされていたようで、大変な博学です。でも、はっきり言ってあまりに一般常識がないのです。退職後の悠々自適の暮らしのようでした。自治会役員として、たるんでいる自治会を変革してやる、と意気盛んに取り組まれたのです。でも、ご近所のおばさん、おばあさん、おじいさん、による自治会の運営は、企業の経営や研究企画などの丁々発止の議論による運営の感覚とは、そうとう違うのです。

おじさんの書かれる広報の文章も、一般の感覚では、難解で滅茶苦茶浮いていました。

企業を経験している私は、このおじさんの感覚も一方では分かる部分がある、と思いましたが、お陰で大変な目にあいました。一部の方から、『あの変人の仲間』と思われて、排斥されそうになりました。

その頃は保育園児だったゴル吉も大きくなり、なぜか、おじさんとは友達のような師弟のようなおつきあいをしているようです。私は、実は避けているのですが。

このおじさんも若い頃は、ご近所の自治会活動など全くされずに、仕事一筋をバリバリとされていたのではないでしょうか。一般のご近所社会の感覚に触れる機会はきっと持たれなかったのです。

他にもそんなおじさんがいます。どうやら、検事さんか何かを退職された方のようです。やはり自治会で、会則の不備を詳細に指摘して、規約改正を主張されたのです。それは正しいのだろうけれど、何度も何度も会議を開きましたが、誰にも賛同されませんでした。自治会のために良いことを言っているのになぜ皆さん受け入れないのか、理解できない、と憤っておられました。

このおじさん達、ものすごく優秀な方々なのだと思います。若い時から地域や子供達とかかわって下されば、ご本人達も得る所が多く、また地域の管理の内容も会則も、子供達の学びも、得るところが大きかったのだろうと思います。

退職後はお暇なのでしょう。よく、散歩しておられるのです。ま、こもってしまうよりご本人達にとっては良いと思います。

今となっては、母としては1歩、2歩引いてしまう、ちょっと困ったおじさんなのです。

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