水曜日, 5月 09, 2007

『オムライスメール』の内容は実現可能か(チェーンメールが来ました)

娘の携帯にチェーンメールが来ました。幸い、私の方が先に見たし、送ってきたお友達のお母さんとも仲良くして頂いている方なので、お母さんの方に説明をメールしておきました。

ただ、気になったのは、このチェーンメールの内容が巧妙なのです。いかにも怖くなるようにもっともらしく書いてあります。ネット検索したら、『オムライスメール』と命名されているようです。

妻がオムライスを食べたいと言ったら、愛する夫が卵を買いに行った所で殺人され、妻は復讐を暴力団に依頼した、犯人でない人はこのメールを回すように、というもの。全文が載っているブログも多数あるようですので興味ある方は検索してみて下さい。

で、気になったのは、『このメールを受け取った人は機械に登録される』とあるのです。この”機械”はハッキング機能があって、メールを受け取っただけで、住所・氏名などが登録されるというのです。メールを止めたら暴力団が殺しに来るそうです。

受け取ったら、受け取った人の住所・氏名などがこの”機械”へ向けて自動送信されるというのでしょうか。これが本当なら一種のウィルスです。怖いですね。

でも、文章のメールではそれは実現不可能です。文章のメールを読んだだけで何らかのウィルスに感染するということはあり得ません。

ブログを読むと相手先とコンピュータのアドレス(IP)が必ずやりとりされます。IPから地域くらいは分かります。だからブログ読者の地域分布は分かったりします。でも、メールを受け取って読んだだけで受け取った人の情報がどこかに送られるということはないのです。

メールに添付ファイルがあって、それがプログラムファイルである時に、それを開けたら(クリックしたら)、ウィルスに感染することはあり得ます。だから添付ファイルには気をつけましょう。

数あるウィルスの中にも、テキストメール(文章のメール)を読んだだけで感染するものは、無いのです。可能ならとっくにやられているでしょうが。

自動送信でない方法で住所・氏名などが登録され得るとしたら、メールのプロバイダや携帯電話会社が、個々のメールの内容を読んで選んで情報を準備して、その情報を件の”機械”へ送るという道しかありません。それはハッキングではなくプロバイダ・携帯電話会社ぐるみの企画ということになります。

オムライスの恨みは暴力団でなく、電話会社に相談しなければいけなかったわけです。

ちなみに暴力団の事務所としてオムライスメールに載っている住所・メールアドレス・電話番号は、いずれも中古車ディーラーさん(3つ別々)だそうです。気の毒です。

なんとなく怪しいな、回さないでおこう、と思って止めた場合でも、かなり不安に思っている子供もいるようです。メールを読んだだけで登録されるということはあり得ない、と、教えてあげて下さいね。

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