火曜日, 5月 08, 2007

職場での授乳休憩は日本で可能か

新聞を読んでいたら、『首かしげる教育再生会議の議論』という見出しがありました。政府の教育再生会議が「親学」緊急提言発表に向けて準備を進めているという内容についての意見です。

その中に、「企業での授乳休憩」が提案されていて、これは非現実的て世間知らずな提言、と一蹴されていました。母親が子供を会社に連れて行くなら時差通勤で、保育所併設の企業、そんな企業って日本に本当にある? ないでしょ、と言いたいようです。

ないんでしょうかね、本当に。

横浜・東京近辺にはなさそうですが、首都圏以外でも、ないんでしょうか。どこか、うちの県なら、うちの市なら、できますよ!って、言ってくれないでしょうか。

子育ての幸福感を仕事と両立できるように、なるといいですね。そういう所を日本のどこかにみつけて、そこに引越しましょう。そこから日本全体が、変わっていくといいのに。世間知らずだなんて言うけど、そんな世間はおかしい、というか、寂しい。変わらなければ、日本の少子化は止まりません。

上の子は米国で生まれました。保育園はオフィスから車で5分でした。デスクの前から、娘の所まで、5分で行けたのです。歩けばかなり離れていましたよ。企業に併設でなくても、車で行ければOKなのです。

お昼休み、私は毎日保育園へ通いました。途中のお店でサンドイッチを買い、保育園で自分はお昼を食べ、娘にお乳を飲ませ、それでも時間が余るので、娘と遊びました。至福の時間でした。保育園だから、家のように家事をすることもなく100%遊べるのです。

授乳はお昼休みだけでしたが、仕事の合間にも搾乳をして持って帰り、冷凍して、翌日保育園に持っていって飲ませてもらっていました。まぁ、母乳が出ない方もありますから、お昼休みにミルクを与えに行くのでもいいですね。

子供は、とってもかわいいですよ。同じ記事の別見出しに

『「健全な家庭像」押し付け』

ともあります。日本では今できないから、やれと押し付けられても困るのは確かです。でも、本来、みんな求めていることではないのでしょうか。

できないです、確かに。日本では。

下の子は帰国後に生まれました。米国での子育てとは大違いでした。電車に乗せて連れて行くことは不可能だと思ったから、会社と保育園に近い所に引っ越しました。それでも、昼休みに息子を訪問するなんて事はありえませんでした。車通勤は禁止だし、ベビーカーで外出することすら、ラッシュでない日中ですら、困難を極めました。階段をあれをかかえて登らねばならないのですね。やりましたけどね。どんな田舎の駅でもエレベーターが必ずあった米国とは、大違いでした。休日出勤には米国では娘を連れて行ってましたが。帰任後の会社ではあり得ませんでした。社員に子供がいることが、分かっているのかあやしいくらいです。

他にも色々ありましたけどね。日本とアメリカの子育ての違い。日本は子育てがとてもしにくいです。

「親学」緊急提言として言うから変なのです。できないことの押し付けは、されても実行不可能だから。まず、実行できるためのインフラ整備(ベビーカーがどこにでも行けるようにする、おしめ替えコーナーを増やす・広くする、など)を緊急提言してほしい。『親支援緊急提言』を検討してほしいです。

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