火曜日, 3月 13, 2007

中流でいられるのか? 私は?子供達は?

田舎の公立高校からぽっと都心の大学へ出てきた時、お店のおばちゃんにまで、「なんて教養の高い人が店番してるんだろう!」と思いましたよ。標準語をしゃべっているというだけで教養高そうに思えたのです。

で、大学では、中にはいらしたのですね。上流と思しき方々が。私がアップアップしている語学の授業もスイスイとこなし(ておられるように見え)、夏休みには海外へ。へぇぇ、すごいね、とウワサすれば、「でも彼は高校時代からも毎年行ってるんだ」というご友人からの情報。遠目に観察していると、お仲間達は似たようなセレブな雰囲気でご交友されてるわけ。私が過ごしたのとは違った世界が世の中にはある、と知りました。

普通に公立高校の授業を受けるだけだった私は大学の授業についていくのは大変だぁ、と感じていましたが、そうじゃないらしい方々もありました。彼の数学はスゴイなぁ、と思われる某貴公子の彼女によると、「うん、『 解析概論』を中学校の時に読んだんだって。イヤなんだよ~。」イヤだねぇ。。。。でも結婚しましたね、このカップルは。

私は大学に入って初めて知った解析学の世界。高3の頃は大学受験があるからと、同じようなもう知ってる問題も何回も何回も解きました。あの時に『 解析概論』くらい教えて欲しかった。中学校からやってた人がいるなんてねぇ。

上流の子が上流へと再生産されるという話が「 論争・中流崩壊」にも出てきますが、そりゃぁ、環境にないものは学べない。今の所我が家は『中流』のはしくれだとは思うのですが、上流とはとても言えません。毎年子供に海外経験をさせるなんてことよりは、老後に備えて貯金。解析概論が話題に上るような家でもなし。本棚には置いてありますけど。勝手に読んでくれないかな。

小心者の田舎者は、悲しい哉、貴公子からのデートのお誘いも、断っちゃいました。まぶしくてとてもお話ができないと思っちゃったのです。生活感覚が違うから発展することは無かっただろうけど、一度くらいデートしてもよかったな~~。もったいない。

中流の女は中流の男と居るのが心地良かったわけで、今の所わが屋は中流(と思っている)。でも、中流が崩壊して二極化していくとしたら、私は、子供達は、どうなっていくんでしょうね。

私立中高一貫校へ進学させることが対応策のように考える向きも多いようです。中学受験熱の背景の最大の要因ではないでしょうか。しかし私立中受験がベストな対策とは限らない。共学でない学校や特定の大学付属から無理やりに選ばねばならなかったりします。うちでは娘が公立中へ進むことになり、これでいい!と思うものの、宿題の提出期限が延ばされたような気分です。  3年後、高校受験。だけを考えればいいわけでもない。色々な経験を積むべき子供時代です。

一応首都圏で育てば気後れせずに上流クンとお話くらいできるかな。べつに上流でなくてもいいけど、崩壊二極化するという中流の中の上の方には入ってほしいと思うのでありました。



        

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