月曜日, 6月 25, 2007

先生の叱り方について:副校長先生vs.校長先生

メンタル弱め息子のゴル吉は金曜日は学校に行ったものの、

「言わないと約束したって、きっと嘘で、きっと先生はまた言うだろう。今度言ったら、もう月曜日には絶対に学校には行かない。」

なんて言ってました。言う、言わないというのは前回書きましたが、一緒に勉強したくない、という意味のことを今までしょっちゅう言われてきたということについてです。

絶対言わないと約束してくれたよ、といい含めて、送り出したものの、実は私も不安でした。本当に担任の先生に伝わっているのだろうか。また何かあって、月曜日には行かないと言い出すのではないだろうか。。。

その前の木曜日、私も学校へ向かいました。

そこにいらした副校長先生に、お話しました。担任の先生に叱られるところまでは本人も納得していること、その後に、三年生じゃないとか、皆が勉強できないとか、自分が居ない方がいい、居るべきではない、という意味のことを度々言われ、それをまた言われるのが怖くて学校に行けないと言っているということ。担任の先生にお話はしたけれど、親から見て、「きっともう大丈夫だ」とは思えないことをお話しました。

しかし。副校長先生は、

「また言われるかもしれないといっても、言われないかもしれないのだから、言われるだろうという前提で逃げていてはいけない。そこで守ってしまったら子供は成長しなくなる。自分の方もルールを守るということが条件だ。お母さんの立場で担任に伝えたいことがあるならば、自分で話して下さい。」

これまで、散々我慢を続け、傷つき続けてもう持ちこたえられなくなっているわが息子の、状況が分かっていないと思って説明をしましたが、お母さんが自分で話して下さいの一点張り。ゴル吉の側が幼く抵抗力がないのは確かだけれど、叱る時にけなさなくてもいいはず、という彼の主張は、否定しても否定しきれません。そのくらいのことは乗り越えられるようになった方がいいには決まっているけれど、今、現に乗り越えられないところに来ているのに、さらに乗り越える努力をしろと子供の側に要求し、担任の方の成長は学校としては考えない、ということ。

担任に直接話せと言われも、今まで何度も話していること、先生の受け止め方は浅いレベルで、子供の陥っている窮地の方がどんどん深まっていること、先生の認識が追いついてくるペースが非常に遅いこと、などを話しました。担任になってもらって3ヶ月弱、その前のことは何も存じ上げなかった先生です。どんな先生なのか親の方は知るよしもないのに、その先生の教育の仕方を変えて頂けるように、素人の親が直接働きかけなければならないのか。そんなこと、『子供に言ってはいけないことリスト』くらいは、学校にないんですか、って、言ってしまいました。

とにかく、この件は校長と担任には話しておきますから、と言われて、その場は帰りました。自分達がしなければいけないことについては考えず、負担逃れの言説だけを繰り返す副校長先生。その時は校長先生はお留守でした。

その場は帰り、放課後に担任の先生とお話しました。その内容が、前回の記事です。初めて、息子が先生の言葉を受け止める深さに先生の認識が届いては下さったと思います。副校長先生が仰るように、私から直接担任の先生にお話して良かったです。
でも、いま一つ安心まではできませんでした。担任と敵対関係にはなりたくありません。細かな言葉尻に過剰反応する息子ですが、内容的には『まっとうな反応』で、否定できるものではありません。日常の指導の仕方について、相当考え直して頂かねばならないのです。そこまでは、親の立場で先生に十分には伝えられなかったと思います。

その翌日の金曜日、絶対言わないと信じよう、と言い含めて息子を送り出した後、私も学校へ向かいました。担任と話した上で、もう一度学校側に相談をしておきたいと思ったのです。何かあったら、本当に月曜日には行かないと言い出すでしょうから。

今度は、校長先生がいらっしゃいました。校長先生は、前の日に担任の先生とお話して下さったそうです。そういう(三年生じゃない、などの)言い方で刺激して指導しようとするやりかたもある、しかし、子供にもプライドがあるから、そのやり方で通じないならば、やり方を変えなければならない、とのこと。冒頭から、安心のできる方向でのお話でした。そうです、学校側としても、努力をして頂きたい、という、それだけのことなんです。幼い子供を指導して下さるのは大変だけれど、指導の仕方にフィットしない子供も排除しないで欲しいのです。それをして頂いてこそ、子供も成長できます。

「叱る時にけなす必要はない、ということは、正しいと、息子に言ってよいのですね。」「そうです。」

と、やっと、はっきりと、校長先生から言って頂きました。その前提があれば、耐えても行けるようになる可能性があるでしょう。前日に散々副校長先生とお話して通じなかったことが、やっと通じました。

「教師は何歳になっても、成長しなければならないんです、色んな子供がいるから、成長できるんです。ここで逃げ込んでも、また友達関係で逃げてみたり、色々あると思いますが、そうやって子供は成長していきます。青年になり、彼が大人になるまでのスパンで考えねばならないと思います。これは、彼にとってのチャンスだと思っています。何かあったら、私がやりますから、また、相談に来て下さい。」とのこと。素晴らしい校長先生です。

息子はグサリ、グサリ、を日々経験して、担任の先生は自分と一緒に勉強したくないんだ、と思い込んでいます。今後、学校に心配なく行けるようにするには、先生との良い関係を築かなければなりません。まだ、月曜日に本当に学校に行けるかどうか心配です、と申し上げたら、「大丈夫です、僕が今日あの子と話します。」と言って下さいました。放課後、校長室に呼んでお話をして下さいました。

土、日、宿題はどうにかやったという程度でしたが、月曜日の今日、学校へ行けました。やれやれ。







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