水曜日, 7月 11, 2007

カイコのお葬式(理科の学習)

小3息子のゴル吉が理科でカイコを飼っていました。6匹いて、黒い一ミリくらいの幼虫だったのが、桑の葉を与えているうちに脱皮してどんどん大きくなりました。

餃子の箱に入れて育てました。校庭の桑の葉を取ってきて、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存。餃子の箱のカイコを学校に持って行ったり、家に持って帰ったり、朝な夕なに観察しながら桑の葉を与えました。金曜日に学校に忘れて来て、土日置いておくわけにはいかないからと取りに行ったりしました。雨の日にも桑の葉を取りに行ったり、無くなってしまったからと夜中に桑の葉を取りに行ったり。

糸を吐き始めたものから、ダンボールで細かく区切った別の箱に移すと、白いきれいな繭を作り始めました。
一匹は、怪我をしてしまったのか、体液が流れて出してきて、もうダメかも、と思われながら、頑張って結局きれいな繭になりました。

5匹までは繭になりましたが、最後の一匹がなかなか糸を吐き始めません。桑の葉を与えても、じっと動かなくなっていました。他のは葉を食べなくなって暫くすると糸を吐き始めるようだったのですが、この最後の一匹はいつまでも殆ど動かないままでした。で、昨夜、とうとう死んでしまいました。薄黒く色が変わっていました。

今朝、早めに起きたゴル吉に、「埋めてあげる?」と聞くと、「うん、それで、般若心経を読んであげよう。」

ランドセルを背負って、学校に行く前に、家の近くの木の下に、スコップで穴を掘って埋めていました。穴の中の、昨夜よりもさらに黒くなっているカイコに、土をかぶせました。般若心経は結局自分で全部は読めなかったのですが、私と一緒に読みました。神妙に手を合わせていました。

他の5匹はどうなったと思いますか?

5個の繭は、家の冷凍室に入りました。クラスのみんなの繭がそろったら、糸を取るそうです。冷凍室に、と先生から言われたそうで、これで死んじゃうそうです。殺すということは当然のこととして納得しているようでした。

今日埋めたカイコは、蟻に食べられちゃうんじゃないか、と心配していました。でも、食べられたら蟻の命になるんだよ、と教えました。

冷凍室に入れたカイコの命の方については、どう考えているのでしょうね。

カイコの飼育は理科の学習ですが、命についての学習にもなっているようです。

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