日曜日, 7月 08, 2007

バスケット:親の勉強

昨夜は、ゴルリナの部活(バスケットボール)の親の懇親会でした。部長先生を囲んで、2次会にまで行ってしまいました。

私自身はスポーツまるでダメ、かけっこは苦手、バスケットなんて、中学の授業でやった覚えはあるけれど全然できませんでした。

でも何故か、わが娘は有難いことにかけっこが速い。ちょこまかとすばしこい。ゴルリナが行く公立中の女子の部活の中では最もハードと言われるバスケットに入りました。

朝練、夕練、土日も部活、という生活にあきれ気味でしたが、懇親会にまで行ってみると、そのすごさの内容が良く分かってきました。

インターハイ経験者の部長先生は、技術だけでなく、子供の生活面、精神面の指導も厳しいです。そして、試合にも成果を上げています。

公立中の部活指導は、正確には、先生方の本来の仕事ではありません。先生の仕事は教科を教えることであり、部活はボランティアで指導して下さっているのです。

だけど、部活は子供の生活上の比率の非常に大きな部分を占めます。どうやら、それどころではなく、人生の一時期としての非常に大きな部分を占めるようなのです。

燃える部長先生の指導を受け、中学校のバスケットで良い成績を上げた先輩達は、それぞれに高校へと進み、大半の子はまたバスケット部に入って、高校での試合で今度はライバルとして対戦するとのこと。その時、それぞれの高校チームでのキャプテンになっていたりするそうです。

公立中の部活は、頑張っていたとしても信用はできない、と思っていました。なぜなら、必ず先生方の移動があり、それと共に廃れてしまうのを避けられないと思っていたのです。

実際、ゴルリナの通う中学校でも、人気のある部活でも顧問の先生の移動と共に新入部員の募集を中止していて、2年後の廃部が決まっているものがあります。
また、学校説明会で、部活指導のレベルを維持して子供の意欲を削がないようにして欲しいとの要望には、「無理です。」という回答がありました。一般的には、先生のボランティアの指導による部活に、そこまでは要求できないのです。

しかし、我がバスケットボール部の場合、カリスマ的な部長先生の生徒への指導がこれまで維持されているばかりでなく、若く初々しい副部長先生へも、まるで生徒同様と言えるような?部長先生の指導が行われているようです。それはよく分からないのですが、少なくとも、副部長先生が、部長先生のようになりたい!との熱意のもと、部長先生の一言一言のメモまで取って、また生徒と同じように走り回って、学ぶ姿勢の元に指導に努力されているのです。

部長先生が移動されても副部長先生は当分の間は移動という恐れは少ないです。
また、『学校開放』という制度があって、夜間に学校を開放して使えるそうです。そこで、『誰でも参加できるバスケットのサークル』のようなものが運営されているそうです。この時に、卒業生で実業団バスケットで活躍されている方などが、指導して下さるそうです。

この、『夜のバスケット』には、ゴルリナも行きたい!と言っていましたが、朝練、夕練、土日にまで部活があるのに、さらに夜まではやらないでいいでしょ、と思っていました。でも、考えが変わりました。それだけきちんと高度なバスケットを学べる機会であるならば、行けば得るものは大きいかもしれません。

さて、そんなハードなバスケットボール部に集まった生徒の親たちは、これまた、熱心なのです。
必ずしも、自分もバスケットをやったという方々ではないのですが、もう、私とは比較にならないくらいに詳しいし、熱心です。

うちのバスケットボール部には、親の部長も居るのです。現親部長は上のお子さんが部長先生の指導を受けられた方です。『夜のバスケット』の運営も、この方がされているようです。

色々勉強しました。インターハイ、っていうのは、高校の全国大会、っていう意味。野球で言えば甲子園ですね。マンガの「あひるの空」はこれが舞台。娘が読んでいました。
バスケットのキャプテンはゼッケン4番。なぜか決まっているそうです。
先輩の試合は親が見に行き、親が勉強する。部活の練習も、親が見に来て下さい、と言われました。

沢山の部員の中から、レギュラーになれるのは5人だけだけれど、必ずしもそうでもなく、試合の途中で何人も入れ替わるそうです。また残念ながら試合に出られない場合でも、チームの全員のレベルがお互いのレベルを決める、だから試合に出ることだけが意味があるわけではないとのこと。これはどんな運動部でも同じだそうです。

試合はビデオに撮って、親子で見るそうです。笛が鳴っても、なぜ反則を取られたのか子供は分からないけれど、ビデオで見れば良く分かるとのこと。


色々話を聞いていく中で、PTA、中学校の校長先生や小学校の校長先生のつながりも話題に出てきました。
どうやら、公立中の部活は中学校の中だけでなく、親のネットワーク、校区の小学校を含んだ地域のネットワークにも関係しているようです。その中で支えていけば、簡単に廃れるということはないのかもしれません。

また未知の世界が開けてきました。


   

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
私の生涯の友人の一人は、中学バスケの同僚です。また、同じく生涯の友人の多くは高校時代のバスケ部です。同じ空間で汗と涙を流した絆は生涯忘れることができません。娘さんにもきっと一生心の支えとなってくれる友人が見つかると思います。
どんな部活も、よい指導者に巡り会うかどうかで、成績も生活態度も違ってくるようです。みたところすばらしい指導者に巡り会えたようですね。こうした出会いも、大切にしたいところです。
娘さんの成長を楽しみに、ちょくちょくおじゃま致しますので、よろしくお願い致します。

オルゴールぴょん さんのコメント...

地底人さん、おいで下さいましてありがとうございます。
運動オンチの私がバスケの世界を覗かせてもらえるなんて、親になってラッキーでした。娘に追いつけないわぁ、と思っていましたが、地底人さんのところで予習させていただくのが楽しみになりました。早速、来週末は3年生の夏の試合を応援に行く予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。