月曜日, 11月 19, 2007

赤ちゃんの時

赤ちゃんがいらっしゃる間宮さんが読んで下さっているので、何か赤ちゃんの時の事を書こうかな。

やっぱり、上の子を米国で産んだ時のことが、珍しくていいでしょうか。下の子を日本で産んだから、違いがはっきり分かっちゃいました。

赤ちゃんの子育てはアメリカの方がやりやすかったです。でも、アメリカの方が医療費が高額という背景はあるので、いちがいにアメリカが良いとは言えないのでしょうけれど。

どうしても、アメリカ絶賛みたいな内容になってしまいます。楽しかったです。日本は子育てしにくい。日本にいてアメリカを褒めても、空しいかも。

だけど、徐々に徐々に、日本もアメリカに近くなっている部分もあります。

うちの近くの駅にも、最近エレベーターがつきました。もう、ベビーカーをかかえて、大きな荷物をかかえて、階段を登り降りしなくてもすみます。アメリカでは、どんな田舎の駅でもエレベーターがありました。車椅子やベビーカーでも電車を使えるように、人権を保証するするために必ずあるのです。ベビーカーを抱えて階段なんて、あり得ませんでした。

うちの最寄り駅近くの、お店がたくさん入ったビルでも、トイレが改装されて赤ちゃんのオムツ換えコーナーがちょっときれいになりました。但しアメリカのショッピングモールのオムツ換えコーナーはもっと広くて、女子トイレの中ではなく、男子トイレからも入れる作りでお父さん達もオムツ換えをしていて、お父さん達とお母さん達が談笑したりできました。

最近は、男性でも出産前のママさん教室に参加する人が増えていると聞きました。私がアメリカで出産した時のママさん(?)教室は、全員が夫婦で参加していました。

最近は男性でも産休をとる人が皆無とは言えなくなってきているでしょうか。まだ少ないですけどね。アメリカでは、奥さんが出産したらお父さんも必ず2週間は休みをとっていたようです。但し、それはアメリカでは医療費が高くて、出産当日とその翌日しか入院せず、3日目には母子が家に戻ってきてしまうためでもあります。ま、お父さんが居るから帰れるということでもあるのですが。

米国ではたった二日しか入院できないなんて大変、と思われるかもしれませんが、実際は慣れない病院暮らしよりも家の方が楽なのです。夫が助けてくれるなら。

日本で一週間も病院に母子が居るのは、家に帰ったら誰にも助けてもらえない重労働の育児が待っているからです。医療負担が小さくて父親が育児に参加する米国式の方が、色々な意味で合理的です。子供のためにも、その後の父親の育児参加のためにも、大変良いのです。

その後の乳幼児健診も、日本から行った同僚で子供が生まれた人は皆(うちも)お父さん同伴で行っていました。奥さんの英語が不安ということもあったでしょうが。日本では、うちのお父さんも下の子の時には一度だけ行きましたが、お母さんばかりであまりに違和感を覚えたようで、二度と行ってくれなくなりました。

もっともっと、日本のお父さんも育児に参加して欲しいです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

とても参考になります!
子育てってほとんどの大人が通る道なのに、生活の中の子育てに必要なことってなかなか日本では生かされていないですよね。
私も子供ができてから公共の場所のトイレとか歩道のこととか目を向けるようになりましたけど、不便はいっぱいです。こういうことを赤ちゃんの権利だと思って対処しているアメリカはやっぱ先進国だなぁって痛感しますね。日本はなんとなく子育てが他人事ってカンジがします。
産婦人科には海外の奥様も多かったんですが、言語のこともあるでしょうけど旦那様同伴で説明会とか勉強会にはいつも出席されてました。
ウチは必ず旦那も同伴させてましたが、もっとそういうのが当たり前になってくれるといいですよね。

オルゴールぴょん さんのコメント...

日本は子育てが他人ごと、っていうより、その本人の私ごとで、迷惑をかけていて申し訳ないと思わなきゃいけない部分もあるんですね。今は大分変わってきていると思いますけど。

飛行機の長時間飛行中に娘が泣き止まなかった時、米国の婦人に怒られましたが、赤ちゃんが可哀想でしょう、っていう怒られ方でした。日本で新幹線で息子が泣き止まなかった時にも怒られましたが、他の乗客に迷惑でしょう、っていう怒られ方。
小さくなって子育てしなければならない国では少子化は加速しますね。もっともっと、お母さん達を社会が大事にしなければいけないのではないかと思います。