月曜日, 7月 21, 2008

子育てで何が大事なのか。

昨今、ワーキングプアが問題になっています。大学を出ても固定的な職業につけず、条件の悪い派遣などの仕事しかなく、真面目に働いても生活が安定しない人たちがいます。就職難の年ならば優秀な人でもそうなる可能性はあり、就職していてもその会社が潰れたりリストラをしたりしたらそうなる可能性はあります。

我が家はサラリーマン家庭で、私もサラリーウーマンです。今までは一旦サラリーマンになれば大体一生安泰だと言えたと思います。でもこれからはそうでもないかもしれません。

逃れようがないのはグローバル化の波です。アジア諸国その他が、もう、米国の経済力もしのぐ程の実力を備えてきています。労働単価が低い国と伍して行くには、同じような低い単価の労働力が必要です。低賃金の労働力が必要であるという事に抵抗しても、しょうがないのです。

自分の子供には低賃金労働力にはなって欲しくないけれど、そのために親は何をすればいいんでしょうか。

学校の成績を良くするように、自分の責任をきちんと果たせる人になるように、というだけでは、十分ではなさそうです。仕事ができる人だって、状況によってはワーキングプアになりかねない時代なんです。

どうすればいいのかなぁ。。。。。。。

と、途方に暮れる中で、アイドルグループ嵐を見ていて、最近思うことがあります。

嵐の櫻井翔君は、慶応大学出身です。他のメンバーは高卒だったり中卒だったり。慶応出のアイドルは珍しいですよね。嵐の中で方向性を考えたり、ラップの歌詞を書いたり、リーダーは大野くんですが、櫻井くんも様々な局面でリーダーシップ的な力を発揮しています。それには、彼が大学卒業までに培った様々な力が役立っていると思います。

だけど一方で、全ての面で櫻井君が他メンバーに勝っているというわけではないんです。むしろ、残念な局面も多く見せているのです。

嵐一番の(?)怖がりなようで、コンサートの宙吊りパフォーマンスでは1人だけ、回転ができませんでした。バラエティー番組での発言でも、教養がじゃまをしているのか、発想が硬いような感じで、残念ボーイという印象です。結構、他メンバーの方が面白いのです。

彼は小さい頃から、教養あふれる立派な環境の中で大切に育てられ、それに応えて努力し、立派な大学を卒業したわけですが、その中で失ってきたものもあるんじゃないでしょうか。

きっと、真面目な環境の中で沢山のものを捨てて、努力して学業を成就し、立派なサラリーマンになれるレールの上にいたのです。でも、そこで、そのレールの上の道を捨てて、彼はアイドルになりました。

両方の価値観の間で沢山悩んだだろうと思いますが、そこには今日は踏み込まないことにします。

で、親はどうするのがいいのか、と、私は振り返ってしまうわけです。

勉強して良い成績を修めることだけ考えていたら、他の大事なものを失わせてしまう。でも、他の大事なものも育むことができるようにするには、どうしたらいいんでしょうか。

子供は勝手に育っていくようで、そうそう親の思うようなことはしてくれないのですが。

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