日曜日, 12月 07, 2008

英検その後

娘の英検のその後など。

久しぶりなので色々振り返ってメモしておきます。

娘が通ったのは近所の公立の小学校。サラリーマンが多い地域で皆さん教育熱心です。一年生の最初の懇談会で、お母さん方がとても熱心で私はびっくりしました。

まずはあれこれ、子供に教育や智識や必要そうなことは、身につけさせたい。という思いは、昔からありました。思えば、それが、癌になって「もうすぐ私は死ぬかも」と思ったことでさらに強くなっていたかもしれません。

私は自分が通った公立中が嫌いだったし、いわゆる『ゆとり教育』に不信感もあり、娘も塾へ通いだしたお友達に引きずられて「やってみたい」と言い出したのを幸いと、中学受験を考えました。

けれど、6年生の冬になって、本人が女子校はイヤだと受験はやめて公立中へ進学することにしました。そこで6年生の冬から英語を始めました。

娘の周りでは、中学受験をしない子達は英語をやっている子が多くて、学校でも『総合的な学習』の中で『国際理解』などの課題がありました。外国人の先生が子供に簡単な英語を話させたりする場面があり、習っている子達との差を感じて、娘は英語に劣等感を抱いていたのです。

つまり、中学受験をする子達は受験用の塾に通って受験勉強をしていて、受験しない子達も多くは塾に通っていて、むしろ中学受験用の『変な』勉強をするよりも『ちゃんと役立つ』英語を早めに勉強しているわけです。

なかなか大変な環境でしょ。何で、単に公立の学校に通っているだけでは足りないような教育になっているんでしょう?

なんてことを言っていても始まらないので、「やらない?」と促したら、乗ってくれたので、6年の冬から英語を始めました。学校の進度とは関係なく学習させてくれる英検教室に入りました。

学校の進度と合わせてスピーキングなど『本物の英語』を教えてくれる英語教室もありましたが、英検の方がよいと私は思いました。今の公立中学校の進度に信用がおけない気がしたし、流暢に英語が話せても内容がないと意味がないことを、以前仕事で米国で見てきていたからです。

公立中の環境の英語で満点をとっても、概してはるかに充実している私立中のレベルには及びません。大学受験はその子達と一緒に受けなければなりませんから。大学受験のためにも、実用上でも、流暢な英語力よりは、語彙と文章力をガンガン増やす方が役立つと思います。英検は一応その目的にかなっていると思います。

英検教室の生徒さんは、中学生は私立中の子達が主体でした。小学校から始めている公立中の子達のクラスと、中学進学までは英語をやっていない私立中の子達のクラスは、別々に設定されていました。最初は小学校から始めている子達が進んでいますが、結局、公立中よりも普段の学校の授業がはるかに充実している私立中の生徒の方が、公立中の子達を追い抜いていくようです。また、公立中は部活動の制約が強くて、結局通えない子が多いのです。

うちの娘は当初中学受験をするつもりでいたので、中学進学後には私立中へ進学した以前の受験仲間達と英検教室で一緒になりました。進学直後には、6年生でちょっとだけ早く始めた分だけ、私立中の子達より進んでいました。でも、公立中の子のお決まりのように、部活動の制約が強くて英検教室へ通うのは途切れがち。

途切れ途切れでもやり、この6月に3級の筆記は合格しました、が面接で落としました。中2の夏休みは部活動花盛りで、他に中1冬から塾にも行き始めたので、英検教室までやる余裕はありませんでした。

でも娘、偉いもので、ある日言いましたよ。「お母さん、お願いがあります。11月の、英検教室の3級面接直前講座に行かせて下さい。」土曜日、その講座は日程が空いているそうで、その後は準2級のクラスに行きたいと。

3級面接直前講座には通いましたが、実は、今回の3級の試験には受験を申し込んでいなかったんです。母の方は嵐のファン活動で忙しくて。それに、その「お願い」を言い出す前、申し込みをする頃は、全然英検の勉強はしていないみたいだったんですもん。

3級面接は今回は受けませんでしたが、面接直前講座は身についたようで、それ以来、よく家で簡単な英語をしゃべっています。それは良かったのですが、準2級クラスの方は、英検教室の先生は、来てもいいと言って下さいましたが、結局やはり部活の時間と重なり、行けないことになりました。

次の英検は1月。3級の面接は受かるでしょうが、英検教室に行かずに自力で準2級に受かるのは大変そうです。

そんな矢先の先日、塾の面談がありました。塾は、授業と模試があるだけでなく、学校の成績の解説や対策のアドバイスもしてくれます。神奈川県の公立高校受験は『内申書』のウェイトが大きく、模試の成績だけ良くても内申が悪ければ高校に合格できないのです。

ざっと、高校受験のペーパーテストが満点でも、多くて100点満点中の60点にしかなりません。40点分は内申で決まるのです。内申は、提出物を出さなかったり授業中に積極的に発言しなかったりすると、ペーパーテストが満点でも5はつきません。また、5科目(国数英理社)だけでなく、体育、技術家庭科、音楽、美術の各教科も同じウェイトなのです。

これがイヤで、私立中受験をさせようと思ったのですけどね。娘は、授業中に寝てたり提出物を忘れたりして落とされているようです。やっぱりねぇ。

塾の面談でそういう解説と相談をして頂いた後、準2級は持っておいた方がいいと思うのですが、と、英検のことを相談してみました。

面談して下さった先生が、「それはいい考えだ。英検をやりましょう。3年で2級を取ろう。気持ちいいよ。」

準2級を取ってさらに2級まで、但し、自力で問題集を解いて、ということのようです。

1月はまず英検3級の面接を合格することと、漢検の3級を合格し、その後6月に英検準2級、3年の間にできれば2級、というアドバイスのよう。

但し自力で、という所が冒険ですが。そりゃあ、本人が自力でやれば、やることができれば、あり得ないことではないですが。

とにかく、部活と塾(とピアノ)で英検教室へ行く日程調整はできないので、自力でやるしかないのは確かです。別の、日程調整のしやすい、個別教室も考えたりしましたが、先生の当たりはずれがありそうです。塾の先生が方向付けをして下さるなら、本人のモチベーションも続きやすいかもしれません。

母のいう事は聞かないけど、塾の先生の仰ることなら真面目に受け止めてくれるかな。それにしても、自力でコツコツやるタイプの子ではないんですが。。もう、ここから先は本人次第、かもしれません。

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